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400ccネイキッドバイクの人気が低迷している理由とは

400ccネイキッドバイクの人気が低迷している理由とは

400ccネイキッドバイクの人気が低迷する苦難とは

400ccネイキッドバイクというと、2つのテーマが含まれています。

それは、「400ccバイク」「ネイキッドバイク」のテーマです。

実は、最近ではどちらも人気が芳しくないのです。

そもそも、バイク自体の販売台数が落ち込んでいることに理由があります。
下の図は、日本自動車工業会調べによる、251cc以上の自動二輪車の販売台数の推移です。日本自動車工業会の調査によると、1985年の145,674台に対して、2011年には21,019台と7分の1ほどに減少しました。
その後やや盛り返していますが、急激な復活の勢いはありません。

バイクの販売台数が減少したことによって、バイク購入者の意識も変化しています。

バイクの購入者が少ないということは、なんとなくバイクを買ってみようという目的が曖昧な人が減って、目的意識が強い購入者の比率が高まっているのです。

バイクを買う目的意識と言えば、実用性か趣味性に別れます。

実用性であれば、250cc以下のバイクで十分なのです。
新聞配達や郵便配達であれば、原付一種の50ccか、原付二種の125ccだし、都内のバイク便でも250ccあれば十分です。
だから、実用性という観点では、251ccを超える大型バイクにはあまり意味が無いのです。

251cc以上の大きいバイクを買う人の目的は、趣味なのです。
バイクはもともとが趣味性が強い乗り物ですが、最近、大きいバイクを買う人ではその傾向がさらに強まり、趣味性を重視したユーザーの比率が増えています。

趣味性が強くなると、400ccとネイキッドの人気が落ち込むのです。
その理由を考えてみましょう。

400ccクラスのバイクの人気が低迷する理由とは?

実は、400ccクラスのバイクは、ほぼ日本だけのガラパゴス・バイクなのです。

なぜ日本には400ccクラスという、中途半端な排気量のバイクがあるのでしょうか。

昔、暴走族対策として、国内のバイクは750cc以下の業界自主規制と同時に、若者を400cc以上の大型バイクに載せないために、大型バイクには、とっても難しい『限定解除』試験をもうけました。

1975年(昭和50年)~1995年(平成7年)の20年間は、教習所で取れるのは『中型限定自動二輪免許』(400cc以下)までで、それ以上は運転免許試験場で『限定解除』を一発受験をしなければならなかったのです。

限定解除試験の当時の合格率は、1%程度とか言われて、プラチナ・ライセンスとなっていました。

そのため、当時の若者は、400ccバイクに甘んじていたのです。
この頃は、大きいバイクに乗りたくても実質的に400ccを選ぶしかなかったのです。

こうして、日本独自の400ccバイクが生まれました。

その後時代が変わって、1995年(平成7年)からは、『普通自動二輪免許』と『大型自動二輪免許』が分離されて、それぞれ教習所で資格を取ることが出来るようになりました。

多少、お金と時間はかかるけれども、教習所で学習すれば、『大型自動二輪免許』が取れるようになったのです。
もはや、プラチナ・ライセンスではありません。

免許制度の縛りがなくなれば、趣味で大型バイクに乗りたい人たちは、400ccで我慢する必要がありません。

標準的なバイクの排気量とは

400ccに縛られないとしたら、何ccのバイクが適当なのでしょうか。

国際的にも何の基準もありませんが、趣味で乗るスポーツバイクは、なんとなく2つのグループに別れます。

  • リッタークラス 1,000cc~1,200cc
  • ミッドサイズ  600cc~800cc

これ以下は、実用バイクとして300cc以下の機種が国ごとの事情に合わせて作られています。
400ccは中途半端なので、海外ではほとんど見かけません。

日本でも、免許制度が改定された結果、400ccに固執する必要がなくなったので、趣味でスポーツバイクに乗りたい人たちは、さっさと大型自動二輪免許を取って、大きいバイクに乗るのです。

日本の制度では、400ccと1,000ccで、税金などでかかる経費は殆ど変わらないのです。
そうなると、400ccクラスのバイクの魅力がないので、人気が低迷することになります。



ネイキッドバイクの人気が低迷する理由とは?

ネイキッドバイクのネイキッドの意味を説明しましょう。

英語で ”naked”(ネイキッド)と書いて、意味は ”nude”(ヌード)とほぼ同じです。
日本語にすれば、どちらも『裸の』状態を意味していますが、使い方のニュアンスにちょっと違いがあります。

ヌードといえば、ほぼ『裸体』を意味して、女性のグラビアを思い浮かべる人も多いでしょう。
全身に毛がないマウスをヌードマウスなどとも言います。

ネイキッドは、いわば『むき出しの』とういう意味合いが強いです。
「むき出しの腕が日に焼けた」と言う場合には、ネイキッドを使います。

さて、バイクについては、基本構成以外には余計なものが付いていないバイクをどう呼ぶかという問題です。
『ヌードバイク』などと言いうと、怪しげな感じがします。
この場合は、『ネイキッドバイク』が適切なようです。

『基本構成以外には余計なものが付いていないバイク』と言われて、余計なものとは何でしょうか。

ますは、ライダーに風が当たらないようにつけたカバー、つまりカウルですね。
次に、同様に風よけのスクリーンです。
あとは、荷台とかトップケースなどのキャリア。

さらには、余計なものを付けるわけではないのですが、仕様を変えてしまうことによって、ネイキッドではなくなります。
フロントフォークを寝かせるとアメリカンになります。
フロントストロークを大きくとってブロックタイヤを履かせれば、オフロードになります。
自動変速機構を付けると、ネイキッドではなく、スクーターになりますね。

要するに、ネイキッドバイクとは、古典的な普通のバイクなのです。

前述したように、ブームが去ったために、所有目的が曖昧な人たちが減って、趣味性の強い人達がバイクを選ぶことになります。

そのような人たちは、自分の好みを全面に押し出して、個性のあるバイクを選ぶものです。
こうして、アメリカンバイク、クルーザー、大型スクーター、アドベンチャーツアラー、オフロード、スーパースポーツ、ビッグシングルなどジャンルがはっきりしたバイクが選ばれるのです。

結果的に、ネイキッドバイクが選ばれなくなるのです。

 

400ccネイキッドバイクの現状品種は
(2017年11月)

存在意義が薄くなった400ccクラスと、選ばれなくなったネイキッドバイクの二重苦を背負った『400ccネイキッド』は各社とも畝んさん品種を減らしてます。
ビジネスなのだから、売れないバイクは作らない。
当たり前のことです。

念のためにバイク4社の400ccネイキッドバイクを列挙してみましょう。

ホンダ

1機種だけありました。
長く続く名車『CB400SF』です。

ヤマハ

該当機種がありません。
ヤマハでは、400ccクラスのバイクを生産していません。
このことからも400ccの不人気さが伺えます。

ネイキッドとしては『MT-03』があります。
免許制度にとらわれた400ccクラスではなく、320ccなので、ライトスポーツバイクとして存在感があります。

スズキ

該当機種がありません。

スズキでは、400ccクラスは、スクーターの『バーグマン400』しかありません。
400ccを徹底的に排除しているようです。

カワサキ

該当機種がありません。

カワサキでは、400ccクラスは、Ninja400シリーズが3機種のみです。
Ninja400シリーズは、その乗車姿勢とカウルから判断して、スーパースポーツのカテゴリだと思います。

ここでも400ccの不人気さが表面化しています。

まとめ

400ccバイクは、存在意義を問われるほどに人気がありません。
加えて、ネイキッドも積極的に選ぶ人が少ないのが現実です。

そのため、現在の新車から400ccネイキッドバイクを選ぶなら、ホンダの『CB400SF』1機種しかありません。
カワサキのNinja400もありますが、これはネイキッドではなく、スーパースポーツです。

  • ヤマハは、タイプにかかわらずに400ccクラスのバイクは生産していません。
  • スズキは、400ccスクーター1機種のみで、実質的に400ccバイクは生産していないようなものです。
  • カワサキは、Ninja400のシリーズ3機種ですが、実質的には1機種のバリーションなのです。
  • ホンダは、CB400SFのほかに、CB400SB、CB400R、400Xの4機種です。

明らかに、各社とも400ccバイクを軽視しています。
それだけ売れないということでしょう。

わたしも、650cc(Vストローム650)に乗っていますが、もし排気量を落としてライトスポーツに変えるならば、一気に250ccクラスにするでしょうね。
400ccに魅力を感じません。

いずれ、400ccバイクが日本から消えてしまうかもしれませんね。

バイクの種類を10個のカテゴリ分けして詳しく解説

バイクの種類の解説をまとめたページです。
アドベンチャーツアラー、アメリカン&クルーザー、スクーター、原付一種&原付二種、オフロードバイク、巨大バイク、スーパースポーツ、ネイキッドバイク、レトロ&クラシック、その他



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